ピル
ピル
生理の悩みを「当たり前」と諦めないで。
ピルで心身を整え、
もっと自由でアクティブな毎日へ。
- 低用量ピル(21錠・28錠タイプ)の処方
- 月経困難症・PMSの症状緩和
- 副効用(肌荒れ改善など)の活用
- 定期的な血栓症リスク管理・血液検査
低用量ピルを女性の自由と健康を守るための「賢い選択」をおすすめしています
女性の身体は、毎月の月経サイクルによって大きな影響を受けています。激しい生理痛、生理前のイライラや落ち込み(PMS)、予期せぬ時期の出血、そして望まない妊娠への不安。
これらは当たり前のこととして我慢しなければならないものではありません。かつて、ピルは「避妊のためだけの薬」というイメージが強いものでした。
しかし現在では、その認識は大きく変わりつつあります。生理痛を和らげ、心身の調子を整え、仕事やプライベートのパフォーマンスを向上させるための「治療薬」として多くの女性に選ばれています。
当院では、ピルを女性が自分の人生をコントロールするための大切なツールであると考えています。
「生理が重いのは体質だから仕方がない」と諦めず、もっと快適で自由な毎日を手に入れるためにピルの活用をご検討ください。
私たちが、患者様のライフスタイルや体質に合った最適な処方を提案いたします。
低用量ピル(経口避妊薬)とは

低用量ピルとは、女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)を主成分とした錠剤のことです。これを1日1回、毎日決まった時間に服用することで体内のホルモンバランスをコントロールし、脳に「すでに妊娠している」と錯覚させます。
その結果、排卵が抑制され擬似的な妊娠状態を作り出すことで避妊効果を発揮します。もちろん、服用を中止すれば速やかに排卵が再開し通常の妊娠が可能な状態に戻ります。
将来の妊娠能力に悪影響を与えることはありませんので、ご安心ください。
99.8%という確実性の高い避妊効果
ピルの最大の特長は、正しく服用すれば極めて高い確率で避妊ができるという点です。毎日決められた時間に飲み忘れなく服用した場合、その避妊効果は99.8%といわれています。
コンドームなどの物理的な避妊具は、破損や脱落といった失敗のリスクがどうしても伴います。
また、男性主体の避妊方法であるため女性自身が主体的に自分の身体を守る手段としては不十分な側面があります。
ピルを服用することで、女性自身が主導権を持って望まない妊娠を確実に防ぐことができます。
「妊娠したかもしれない」という毎月の不安から解放されることは、精神的な安定にも大きく寄与するはずです。
避妊だけではない、数多くのメリット(副効用)

ピルには避妊以外にも、女性の健康と美容に嬉しい多くのメリット(副効用)があります。当院に来院される患者様の多くが、避妊目的と併せて以下の症状改善を目的に服用されています。
月経困難症(重い生理痛)の改善
排卵を抑えることで、子宮内膜が厚くなるのを防ぎます。これにより、生理時の出血量が減り子宮の収縮も穏やかになるためひどい生理痛が劇的に軽くなります。
鎮痛剤が手放せなかった方が、薬なしで過ごせるようになるケースも珍しくありません。
月経前症候群(PMS)の緩和
生理前のイライラ、気分の落ち込み、過食、乳房の張り、むくみなどのPMS症状はホルモンバランスの急激な変動が原因です。ピルを服用することでホルモンの波が一定になり、これらの不快な症状がやわらぎます。
月経周期の安定とコントロール
服用中は規則正しく28日周期で生理(消退出血)が来ます。いつ生理が来るか予測できるため、旅行や仕事、イベントの予定が立てやすくなります。
また、大事な予定と生理が重ならないよう意図的に生理日をずらす「月経移動」も容易になります。
肌荒れ・ニキビの改善
生理前にニキビが悪化するのは、男性ホルモンの影響を受けるためです。ピルにはホルモンバランスを整える作用があるため、難治性のニキビや肌荒れの改善効果が期待できます。
将来の病気リスクを低減
長期的に服用することで、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクが低下することが医学的に証明されています。
また、子宮内膜症の進行を抑える効果もあり将来の妊娠に向けた身体作りにも役立ちます。
処方までの流れと種類について

当院では、患者様の体質や目的に合わせて最適な種類のピルを処方いたします。
また、定期的な処方についてはWeb予約システムを活用いただくことで待ち時間を最小限に抑えてスムーズにお受け取りいただけます。
お忙しい方や、学校・お仕事帰りの方でも無理なく続けていただける体制を整えています。
2種類の服用タイプ
ピルには大きく分けて「21錠タイプ」と「28錠タイプ」があります。成分や効果に違いはありませんので、ライフスタイルに合わせて飲み忘れにくい方を選択します。
21錠タイプ
1シートに21錠の薬が入っています。21日間毎日服用した後、7日間薬を飲まない期間(休薬期間)を設けます。この休薬期間中に生理が来ます。
28錠タイプ
1シートに28錠の薬が入っています。最初の21錠は実薬ですが、最後の7錠は成分の入っていない「プラセボ(偽薬)」です。休薬期間を作らず毎日飲み続ける習慣がつくため、飲み忘れ防止に役立ちます。
診察について
初診時は問診と血圧測定を行います。ピルの処方にあたり、必ずしも内診が必要なわけではありません。子宮がん検診などを併せて希望される場合を除き、問診で問題がなければ薬の処方が可能です。
「婦人科の診察は恥ずかしい」とためらっている方も、まずはご相談ください。
正しい服用方法と飲み忘れた時の対応
ピルの効果を最大限に発揮するためには、毎日決まった時間に服用することが何より大切です。スマートフォンでアラームを設定するなど、習慣化することをお勧めします。
基本的な飲み方
- 生理が始まった日から飲み始めます(生理初日から5日以内であれば開始可能です)。
- 毎日1錠、一定の時間に服用してください。
- 21錠タイプの場合は21日間服用後に7日間休み、28錠タイプの場合は休まず次のシートへ進みます。
もし飲み忘れてしまったら
どんなに気をつけていても、飲み忘れてしまうことはあります。慌てずに以下の対応を行ってください。
1錠(1日分)飲み忘れた場合
- 気づいた時点ですぐにその1錠を服用してください。
- その日の分も、いつも通りの時間に服用してください。
- つまり、その日は1日に2錠飲むことになりますが問題ありません。
- 避妊効果は継続します。
2錠(2日分)以上飲み忘れた場合
- いったん服用を中止してください。
- 数日以内に生理(消退出血)が始まります。
- 出血を確認したら、新しいシートで最初から服用を再開してください。
【重要】
服用を中止している間と、再開して最初の7日間は避妊効果が低下しています。必ずコンドームなど別の避妊法を併用してください。
副作用とリスクについて
ピルは薬ですので、副作用のリスクがゼロではありません。
しかし、正しく理解し対処することで過度に恐れる必要はありません。当院では、メリットとリスクの両方をしっかりとご説明し納得いただいた上で処方しております。
飲み始めのマイナートラブル
服用開始から1〜2ヶ月の間は、体がホルモンバランスの変化に慣れようとするため以下のような症状が出ることがあります。
- 軽い吐き気
- 頭痛
- 胸の張り
- 下腹部の痛み
- 不正出血(生理以外の時期の出血)
これらは多くの場合、飲み続けるうちに体が慣れて自然に治まります。日常生活に支障が出るほど辛い場合は、薬の種類を変更することで改善することもありますのでご相談ください。
血栓症のリスク
ごく稀ですが、血管の中に血の塊ができる「血栓症」のリスクがわずかに高まります。確率は非常に低いものの、命に関わる可能性があるため注意が必要です。
特に、喫煙者の方、肥満の方、年齢が高い方はリスクが上がります。以下の症状は血栓症の初期症状の可能性があります。
もしこれらの症状が見られた場合は、直ちに服用を中止し当院または救急医療機関へご連絡ください。
- ふくらはぎの痛み・腫れ・むくみ・握ると痛い
- 激しい頭痛・めまい
- 突然の息切れ・胸の鋭い痛み
- 手足のしびれ・脱力感
- 舌のもつれ・喋りにくい
- 視界がぼやける・見えにくい
- 失神
※ピルを服用されている方は、定期的な血液検査や検診を受けていただくことを強くお勧めしています。
また、子宮頸がんのリスクがわずかに高まるというデータもあるため年に1回の子宮がん検診も併せて受診しましょう。
性感染症(STD)への対策は別途必要です
重要なことですが、ピルには性感染症を防ぐ効果はありません。ピルで防げるのは「妊娠」だけです。
クラミジア、淋病、梅毒、HIVなどの性感染症から身を守るためには、コンドームの着用が必須です。「ピルを飲んでいるからコンドームはしなくていい」というのは大きな間違いです。
性感染症は初期症状がないことが多く、気づかないうちに不妊の原因になってしまうこともあります。ご自身の身体を守るためにも、ピルとコンドームの併用を徹底してください。当院では性感染症の検査も行っておりますので、不安な方はお気軽にお申し付けください。
アフターピル(緊急避妊薬)について
「ピルを飲んでいなかった」「コンドームが破れてしまった」「避妊に失敗した」そのような緊急事態には、アフターピル(緊急避妊薬)という選択肢があります。
性行為後72時間以内に服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができます。当院は夜間・土日も診療しておりますので、緊急時は迷わずすぐに受診してください。
料金表
当院では、続けやすい価格設定を心がけています。
| 診療内容 | 料金(税込) | 備考 |
| 低用量ピル | 1シート 3,300円 | 約1ヶ月分です。 |
| 診療費 | 1,100円 | 初診時および定期処方時にかかります。 |
| 月経移動(生理日調整) | 5,500円 | 診療費込み。旅行などに生理が重ならないようにします。 |
※初診時や定期検診時に、必要に応じて検査料などが別途かかる場合があります。
よくあるご質問
ピルを飲むと太ると聞いたのですが本当ですか?
以前の中用量ピルとは異なり、現在の低用量ピルで太ることは医学的にほとんどないとされています。
ただし、飲み始めにむくみが出たりホルモンの影響で食欲が増したりすることで一時的に体重が増えたように感じることがあるかもしれません。
将来妊娠しにくくなりませんか?
そのようなことはありません。服用を中止すれば、通常1〜3ヶ月以内に排卵が再開し妊娠可能な状態に戻ります。
むしろ、服用中に子宮内膜症などの病気の進行を抑えることができるため将来の妊娠力を守ることにつながります。
ピルは何歳から飲めますか?
生理が始まっている方であれば服用可能です。当院では思春期以降の学生の方の生理痛相談も受け付けています。
ただし、骨の成長への影響を考慮し成長期が終わってからの服用をお勧めする場合もあります。
飲み合わせの悪い薬はありますか?
一部の抗生物質、抗てんかん薬、結核の薬、精神安定剤、サプリメントのセント・ジョーンズ・ワートなどはピルの効果を弱めてしまう可能性があります。他院で処方されているお薬がある場合は、必ずお薬手帳をご持参ください。
喫煙していてもピルは飲めますか?
35歳以上で1日15本以上タバコを吸う方は、血栓症のリスクが著しく高まるためピルを処方することができません。ピルの服用を希望される場合は、禁煙をお願いしております。
処方できない方(禁忌)
患者様の安全を守るため、以下に該当する方にはピルの処方ができません。別の避妊方法や治療法をご提案させていただきます。
- 乳がん、子宮体がん、子宮頸がんの疑いがある、または診断された方
- 原因不明の不正出血がある方
- 血栓性素因がある方(過去に血栓症にかかったことがある、家系に血栓症の方が多いなど)
- 脳血管障害、冠動脈疾患の既往がある方
- 重篤な肝障害、肝腫瘍がある方
- 高血圧の方(コントロール不良の場合)
- 35歳以上で1日15本以上喫煙される方
- 前兆(閃輝暗点など)を伴う片頭痛がある方
- 妊娠中、または妊娠している可能性がある方
- 授乳中の方(産後6ヶ月未満)
- 手術前4週以内、術後2週以内、長期間安静状態にある方
生理の悩みや避妊の不安から解放され、もっと自分らしく過ごすために
ピルは現代を生きる女性の強力な味方です。わからないことや不安なことがあれば、どんな小さなことでもご相談ください。
