こんにちは。大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」です。

ピルは避妊だけでなく、生理痛や月経不順などの改善を目的として服用されることも多い薬です。そのため、「何歳まで飲み続けられるのだろう」「やめた後の体はどうなるのか」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ピルを服用できる年齢の目安や効果、年代ごとの考え方、やめた後の選択肢、更年期との関係や注意点を解説します。ピルとの付き合い方を考える際の参考にしてください。
ピルは何歳まで飲める?

ピルを服用できる年齢に一律の決まりはありません。ただし、服用する目的や健康状態によっても異なりますが、服用を始められる時期や継続できる年齢には一定の目安があります。
服用を始められる年齢
ピルは初めての月経(初経)を迎えた後であれば、医師の判断のもとで服用を開始できます。避妊目的だけでなく、月経困難症や月経不順の治療として処方されることもあるため、中学生や高校生が使用するケースもあります。
ただし、初経から間もない時期は月経周期が安定しないことがあるため、医師が問診、血圧測定、必要に応じて血液検査などで体の状態を確認し、処方できるかどうかを判断します。
服用を続けられる年齢の目安
避妊や月経に伴う症状の改善を目的に使用される低用量ピルは、一般的に閉経前の50歳前後まで服用できるとされています。ただし、服用を続けられるかどうかは年齢だけで決まるわけではなく、健康状態や持病の有無などを踏まえて医師が判断します。
また、40歳を過ぎると血管の中に血液の塊ができて血流が妨げられる血栓症のリスクが高まるため、定期的に健康状態を確認しながら服用を続けることが大切です。特に35歳以上で1日15本以上喫煙する習慣がある方は血栓症のリスクが高くなるため、低用量ピルを服用できません。
ピルの効果とは?

ピルには避妊のイメージがあるかもしれませんが、その効果はそれだけではありません。ここでは、その効果をみていきましょう。
避妊効果が期待できる
ピルは、正しく服用することで高い避妊効果が期待できます。ただし、飲み忘れや服用時間のずれが続くと、十分な避妊効果が得られないことがあります。そのため、毎日決まった時間に服用することが大切です。
なお、ピルでは性感染症を予防できません。性感染症対策のためには、コンドームを併用することが大切です。
月経に伴うつらい症状を和らげる
ピルには、子宮内膜が必要以上に厚くなるのを抑える働きがあります。そのため、服用することで経血量が少なくなったり、生理痛が軽くなったりするケースがあります。また、月経周期が整いやすくなる方もいます。
日本では、生理痛などによって日常生活に支障が出る月経困難症や、子宮内膜症に伴う痛みの治療に、ピルと似た成分を含むLEP製剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬)が使用されています。
治療のために処方されている場合は、自己判断で服用を中断しないようにしましょう。
一方で、生理痛が強い場合や経血量が多い場合は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などの病気が隠れている可能性もあります。症状が気になるときや続くときは、早めに医療機関へ相談しましょう。
PMSや肌の悩みが軽くなることもある
ピルは、ホルモンバランスの変動をおだやかにするため、月経前にみられるイライラや気分の落ち込み、腹部の張りなどが和らぐと感じる方もいます。ホルモンの影響を受けるニキビが気になる方は、肌の状態が変わる場合もあります。
ただし、これらは日本で承認された効能・効果ではない場合があり、効果の現れ方には個人差があります。
年齢別 | ピルの服用方法

服用方法は、年代によって大きく変わるわけではありません。ただし、年齢とともにライフスタイルや体の変化、避妊に対する考え方は変わっていきます。年代ごとの特徴をみていきましょう。
10代〜20代
10代から20代では、避妊だけでなく、生理痛や月経不順の改善を目的としてピルを服用する方が多いです。月経に伴うつらい症状が軽くなることで、学校生活や仕事への影響を抑えられる場合があります。
30代
30代では、妊娠や出産を考え始める方も増えてきます。将来的に妊娠を希望している場合は、服用をやめるタイミングについて医師に相談しておくと安心です。
また、出産後にピルの服用を再開する場合は、授乳状況などによって使用できる種類や時期が異なるため、医師と相談しましょう。
40代
40代では、ホルモンバランスが徐々に変化していきます。引き続き避妊や月経症状の改善を目的として服用することもありますが、血栓症のリスクが高まる年代でもあるため、健康状態を確認しながら継続することが大切です。
50歳前後
50歳前後では、閉経が近づくため、ピルの継続について改めて検討する時期となります。避妊の継続や症状の管理が必要な場合は、ほかの避妊方法や治療法への切り替えを提案されることもあります。
服用をやめる時期には個人差があるため、医師と相談しながら判断しましょう。
ピルをやめた後の選択肢

ピルの服用をやめた後は、避妊を続けるか、妊娠を希望するかによって選択肢が変わります。また、月経周期や体調の変化がみられることもあるため、事前に知っておくと安心です。
避妊を続けたい場合
ピルをやめた後も妊娠を希望しない場合は、ほかの避妊方法を検討しましょう。コンドームは、避妊に加えて性感染症の予防にも役立ちます。
また、子宮内に装着する避妊具(IUD)や、黄体ホルモンを放出する子宮内システム(IUS)など、医療機関で相談できる方法もあります。避妊効果や特徴は方法によって異なるため、年齢やライフスタイルに合わせて選びましょう。
妊娠を希望する場合
妊娠を希望してピルの服用をやめると、多くの方は数か月以内に排卵が再開するとされています。そのため、服用をやめた後は早い時期から妊娠する可能性があります。
妊娠を考えている方は、希望する時期や体調に合わせて、ピルをやめるタイミングについて医師に相談しておくようにしましょう。
やめた後の体の変化と月経の悩み
ピルをやめると、徐々に本来の月経周期へ戻るのが一般的です。ただし、もともと月経不順があった方は、周期の乱れが再び現れることもあります。また、ピルを飲む前から生理痛や経血量の多さに悩んでいた方は、症状が再び現れる場合があります。
その時は、鎮痛薬や漢方薬、ほかのホルモン治療、IUSなどを検討できます。患者さまにあう方法は症状によって異なるため、医師と相談しましょう。
ピルと更年期症状の関係

更年期とは、閉経(月経が1年以上こない状態)の前後にあたる時期のことです。一般的には、閉経をはさんだ前後5年ずつ、合わせて約10年間を指します。
この時期は女性ホルモンの分泌量が大きく変化するため、ほてりや発汗、気分の落ち込み、睡眠の乱れなどの症状が現れることがあります。低用量ピルにはホルモンの変動をおだやかにする働きがあるため、更年期前後の月経不順や月経に伴う不調の改善につながる場合があります。
ただし、更年期症状の現れ方には個人差があり、低用量ピルですべての症状の改善が期待できるわけではありません。また、ほてりや発汗、睡眠の乱れなどは、更年期以外の原因で起こることもあります。
症状が強い場合には、閉経に伴って減少した女性ホルモンを補うホルモン補充療法(HRT)が選択されることもあります。HRTは低用量ピルとは目的や使用するホルモン量が異なるため、更年期が近づいてきたら現在の治療を続けるかどうかも含めて、医師と相談しながら検討しましょう。
ピル服用時の注意点

ピルは避妊や月経に伴う症状の改善に使われる薬ですが、安全に服用を続けるには注意したい点があります。
血栓症の症状に注意する
ピルの服用中は、まれに血栓症が起こることがあります。血栓症は頻度こそ高くありませんが、重症化すると命に関わる可能性があります。
激しい頭痛や腹痛、胸の痛み、息苦しさ、視野の異常、ろれつが回らない、片側の足の痛みや腫れなどの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
喫煙や持病、服用中の薬を医師に伝える
喫煙習慣がある方や、高血圧、前兆を伴う片頭痛、血栓症の既往歴がある方などは、ピルを服用できない場合があります。
また、一部の薬やサプリメントはピルの作用に影響を与えることがあります。現在服用している薬やサプリメントがある場合は、受診時に必ず医師や薬剤師へ伝えましょう。自己判断で飲み方を変えないようにしてください。
定期的な診察や検診を受ける
ピルを服用している間は、血圧測定や問診などの定期的な診察を受け、服用を続けられる状態かを確認しましょう。体調に変化がなくても定期的に受診し、必要に応じて方針を見直してください。あわせて、子宮頸がん検診や乳がん検診も受けましょう。
まとめ

ピルは避妊だけでなく、生理痛や月経不順、月経前の不調などの改善にも活用されている薬です。服用できる年齢に一律の決まりはありませんが、年齢や健康状態に応じて、定期的に診察を受けながら継続の可否を確認することが大切です。
服用をやめた後も、避妊や月経症状への対応など、さまざまな選択肢があります。気になる症状や不安がある場合は、医師に相談しながら自分に合った方法を選びましょう。
ピルについてお悩みの方は、大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院は、女性患者さんが安心できる空間を提供することを意識してさまざまな診療にあたっています。人工妊娠中絶手術だけでなく、アフターピル、ピルの処方や、ブライダルチェック、不妊治療、性病・性感染症の検査・治療なども行っています。