クリニックコラム 2026/06/12

こんにちは。大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」です。

人口中絶手術に不安を抱える女性

人工中絶は、望まない妊娠に対して選択される医療行為の一つです。中絶には精神的な負担や身体的なリスクも伴うため、正しい情報を理解したうえで判断することが大切です。

中絶手術を検討していて「人工妊娠中絶手術にはどのようなリスクがあるの?」「中絶後に気をつけることは?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

本記事では、人工中絶の概要とリスク、術後に気をつけることについて詳しく解説します。正しい知識を身につけ、不安を和らげる参考にしてください。

人工中絶とは

お腹から胎児がいなくなるイメージ

人工中絶とは、妊娠を医学的な手段によって中断し、胎児を体外に出すことを指します。法律で認められている条件のもと、医療機関において行われる医療行為であり、母体の健康や社会的な事情を考慮して選択されることがあります。

日本では、母体保護法に基づき、一定の条件を満たした場合に限り医師が行うことが認められています。中絶には、妊娠週数に応じた方法があり、術後の経過や体調管理も重要となります。

人工中絶は、女性の身体だけでなく、精神面にも影響を与える場合があるため、適切なサポートと医療体制のもとで行われなければなりません。特に、予期せぬ妊娠から手術を受ける方には、心理的な配慮も求められる処置です。

人工中絶手術にはリスクがある?

人口中絶手術のリスクを考えるイメージ

ここでは、人工中絶手術に伴うさまざまなリスクについて詳しく解説します。

感染症

中絶手術のあとは、子宮の内部が一時的に敏感な状態になります。このときに細菌が入ると、子宮内膜炎や骨盤内感染症などの感染症を起こすことがあります。症状としては、発熱、下腹部の強い痛み、おりもののにおいの変化などがあります。

感染を防ぐために、手術後は抗生剤を処方されることが一般的です。また、清潔な環境を保つこと、術後しばらくは入浴を控えることなども重要です。

子宮穿孔

子宮穿孔とは、手術器具が子宮の壁に穴をあけてしまう状態です。発生率は1,000件に1件程度、0.1%ほどとされており非常に稀ではありますが、強い腹痛や急激な出血があった場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

出血

中絶手術後には、数日間にわたって少量の出血が見られるのが一般的です。ただし、まれに子宮の収縮が不十分な場合や、子宮内に血液がたまる血腫ができることで、出血が長引いたり多くなったりするケースがあります。そうした出血が続く場合は、貧血を引き起こしたり、感染の原因になる可能性もあるため注意が必要です。

出血の量や状態に変化があったときは、早めに受診して相談するようにしましょう。

子宮頸管損傷

子宮頸管とは、子宮の入り口にあたる組織です。人工中絶手術によって、この組織が傷つくことがあります。手術では子宮の入口を広げる処置が行われますが、その際に強い力がかかると、子宮頸管がダメージを受ける可能性があるのです。

軽い損傷であれば自然に治癒することもありますが、重度の場合は出血や感染を引き起こす可能性があります。また、将来的に妊娠した際に、早産のリスクが高まることもあるかもしれません。

損傷のリスクを下げるためには、経験豊富な医師のもとで手術を受けることが大切です。術後に下腹部の強い痛みや、多量の出血が続くような場合は早めに受診し、適切な処置を受ける必要があります。

不妊

人工中絶手術によって必ずしも不妊症になるわけではありませんが、まれに子宮内膜や子宮頸管に損傷が生じ、将来の妊娠に影響を与えることがあります。特に、感染症を併発した場合や、複数回にわたって中絶を繰り返した場合は、子宮内の癒着(アッシャーマン症候群)が起こりやすくなります。

また、ホルモンバランスの乱れやストレスによって生理不順が続くことがあり、これが排卵障害を引き起こすケースもあります。手術後に生理が戻らない、経血量が極端に減る、強い腹痛があるなどの症状が続く場合は、婦人科での検査を受けることが大切です。

精神的な影響

人工中絶は、身体的な影響だけでなく、精神的な影響も伴うことが多いです。中絶の決断に至るまでの経緯や、中絶後の心境は人それぞれであり、深く悩んだり、自責の念にかられる方も少なくありません。また、周囲の理解が得られなかったり、相談しづらかったりすることで孤独感を抱く人もいるでしょう。

中絶後に気分の落ち込みや不安、不眠といった症状が見られる場合は、無理に一人で抱えず、カウンセリングや専門家の支援を受けることが大切です。

人工中絶手術後に気をつけること

自宅で安静に過ごす手術後の女性

手術が無事に終わったあとも、身体と心を守るために気をつけるべきことがいくつかあります。ここでは、手術後に気をつけることをご紹介していきます。

安静に過ごす

手術後は、体が大きな変化を経験した状態にあるため、無理をせず安静に過ごすことが大切です。手術の翌日から数日間は、できるだけ仕事や家事を控え、横になる時間を意識的にとりましょう。

出血や痛みが続いている間に無理をすると、症状が悪化したり、回復が遅れることがあります。特に、重い物を持ったり、長時間立ちっぱなしの作業をしたりするのは避けたほうがよいでしょう。

安静にすることは、身体だけでなく、自分の気持ちを落ち着ける面でも大切です。家族や身近な人の協力を得ながら、まずは体を休めることを優先しましょう。

入浴を控える

術後は、感染を防ぐためにも体を清潔に保つことが大切ですが、入浴の方法には注意が必要です。手術当日は、出血があってもなくても入浴・シャワーも控える必要があります。

手術の翌日からは軽いシャワー程度であれば多くの場合問題ありませんが、長時間お湯に浸かったり、腟付近を強くこするような洗い方は避けたほうがよいでしょう。

また、体温が上がると血流が一時的に増加し、出血を助長する可能性もあります。一般的には、湯船に浸かる入浴が可能になるまでに1〜2週間ほどの期間を設けることが多いでしょう。医師の指示に従って、入浴を再開していくことが重要です。

体を洗う際は優しく洗い、洗浄力の強いボディソープやスクラブなどの使用も控えましょう。気になることがある場合は、必ず事前に医療機関で相談し、指示に従ってください。

血液検査を受ける

手術後の経過を正しく判断するためには、血液検査も重要です。手術による出血の影響や、感染の有無、貧血の進行など、体の中の変化を数値で確認することができます。

また、妊娠に関連するホルモンの値を調べることで、体が元の状態に戻ろうとしているかどうかも把握できます。症状がなくても、事前に指示された通りのタイミングで検査を受けることが、安心して過ごすための第一歩になります。

性交渉を控える

人工中絶手術のあと、すぐに性交渉を再開すると感染症を起こしたり、子宮が完全に回復しない状態で再び妊娠したりする可能性があります。手術後の子宮は非常にデリケートな状態にあるため、医師から性交渉を控えるように指示された期間はしっかり守ることが大切です。

通常、手術の2〜3週間後から性交渉の再開が可能とされていますが、個人差があるため、必ず医師の確認を受けてからにしましょう。身体の回復具合によっては、もう少し長く待ったほうがいい場合もあります。

避妊方法を見直す

中絶後は、避妊方法を見直すことも検討してみてください。人工中絶を経験したあと、2週間程度で排卵が再開することがあります。妊娠が可能な状態になる方もいますので、妊娠を望まない場合は今までの避妊方法を見直しましょう。

人工中絶の経験の有無に関わらず、望まない妊娠を防ぐためには避妊についてパートナーと話し合い、正しい知識を身につけることが大切です。婦人科では避妊の相談にも対応しているため、不安や疑問がある場合は一度相談してみるとよいでしょう。

異常があればすぐに受診する

退院後に大量の出血が続く、高熱が出る、強い下腹部痛がある場合は、体が異常を示しているサインです。自己判断せず、すぐに受診しましょう。

まとめ

お腹に手を当てる女性

人工中絶手術には、身体的および精神的にさまざまなリスクが伴うことを理解しておく必要があります。出血や感染、子宮への影響、不妊のリスクなど、手術後の体調変化に注意を払い、異常があれば早めに医療機関を受診することが大切です。

また、精神的な負担を感じる方も少なくないため、必要に応じてカウンセリングやサポートを受けることも検討しましょう。手術後の安静や衛生管理、適切な避妊など、正しい知識と対処を心がけることで、リスクを最小限に抑えられるでしょう。

人工妊娠中絶を検討されている方は、大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」にお気軽にご相談ください。

当院は、女性患者さんが安心できる空間を提供することを意識してさまざまな診療にあたっています。人工妊娠中絶手術だけでなく、アフターピル、ピルの処方や、ブライダルチェック、不妊治療、性病・性感染症の検査・治療なども行っています。

当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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