こんにちは。大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」です。

避妊に失敗した、コンドームが破れたなど、予期せぬ事態は誰にでも起こりえます。アフターピルは、望まない妊娠を防ぐための緊急避妊薬です。
しかし、「どこで手に入るの?」「いつまでに飲めばいいの?」など、不安や疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、アフターピルとはどのような薬なのか解説します。正しい飲み方や薬の種類、服用時の注意点まで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
アフターピルとは

アフターピルとは、避妊に失敗した場合や、避妊をしなかった性行為後に服用する緊急避妊薬です。主成分は女性ホルモンであり、排卵を遅らせたり抑制したりすることで妊娠する可能性を下げます。
妊娠の可能性を全くなくすことはできませんが、早く服用するほど避妊効果を高められます。すでに妊娠した場合に服用しても効果はありません。
また、アフターピルは緊急時の服用を想定してつくられた薬です。低用量ピルと混同されることもありますが、低容量ピルは性行為の有無やタイミングにかかわらず、毎日少量ずつ服用することで避妊効果が得られるものであり、薬としての役割や服用方法が異なります。
アフターピルの飲み方

アフターピルの服用方法は種類によって異なる場合があります。ここでは、現在日本で最も一般的に服用されている黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤の飲み方について解説します。
服用するまでの流れ
性行為後72時間以内に服用する必要があります。時間が経つほど避妊効果が低下するため、できれば24時間以内に服用するのが望ましいです。
アフターピルは、避妊に失敗したときに備えて持っておくことはできません。基本的には性行為後に医療機関を受診し、医師の診断のもと処方されます。そのため、避妊の失敗に気づいたらすぐに医療機関を受診しましょう。
飲み方
食事のタイミングに関係なく、処方された1錠を水やぬるま湯で服用します。万が一、アフターピルを服用してから2〜3時間以内に嘔吐した場合は、再度服用する必要があるため、医療機関に相談しましょう。
飲んだ後の確認
避妊に成功していると、服用後3週間以内に消退出血が起こることがほとんどです。消退出血とは生理(月経)と同じように、アフターピルによって高まった女性ホルモンが減少することで子宮内膜が剥がれ落ち、出血することです。
ただし、服用後には副作用である不正出血が起こる可能性もあります。確実に避妊できているか確かめるためには、服用から3週間後に妊娠検査薬で調べるか、医療機関を受診しましょう。
アフターピルの種類

現在日本では、3種類のアフターピルが使用されています。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
レボノルゲストレル
レボノルゲストレルは、日本で唯一承認されているアフターピルです。古くから日本で使われてきたヤッペ法と比べて、副作用症状のリスクが少なく、高い避妊効果が期待できます。
妊娠阻止率は成功後24時間で95%、48時間後で85%、72時間後で58%とされています。できるだけ早いタイミングで服用するのが理想と言えます。
ウリプリスタル酢酸エステル
ウリプリスタル酢酸エステルは、海外では広く使用されていますが、日本では認可されていないアフターピルです。そのため、一部のオンライン診療や個人輸入などで入手する必要があります。
レボノルゲストレルとは異なり、性行為後120時間以内に1錠服用します。服用可能な時間が長いため、服用が遅くなった場合でも避妊できる可能性があります。
ただし、前述したとおり、ウリプリスタル酢酸エステルは未承認の薬であるため、副作用については自己責任での使用となります。万が一、偽造品を服用したり、健康被害が起こったりした場合に、国からの救済制度は受けられません。
ヤッペ法
ヤッペ法は、中用量ピルを使用した緊急避妊法です。レボノルゲストレルが作られる前に使われていました方法ですが、現在は避妊効果の低さや副作用の重さから推奨されていません。そのため、レボノルゲストレルなどほかの避妊方法が使えない場合に検討されることが多いです。
性行為後72時間以内に2錠服用し、12時間後に追加で2錠内服します。副作用症状として吐き気や頭痛、むくみなどが起こりやすく、服用後2時間以内に吐き出した場合は再度服用する必要があります。
妊娠阻止率は、24時間以内に服用した場合は77%ですが、49時間〜72時間以内に服用した場合は31%と大きく下がります。全体でみると(0〜72時間以内に服用した場合)、妊娠阻止率は57%と高くありません。
引用元:日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正利用に関する指針(平成28年度改訂版)」
アフターピルを飲むときの注意点

ここでは、アフターピルを飲むときの注意点について解説します。
副作用症状が出ることがある
アフターピルは一時的に大量の女性ホルモンを服用するため、以下のような副作用が出ることがあります。
- 吐き気、嘔吐
- 頭痛
- 倦怠感、眠気
- 不正出血
- 胸の張り
- 腹痛
副作用症状は24時間以内に治まることがほとんどです。吐き気が心配な場合は、医師に相談して吐き気止めを同時に処方してもらいましょう。
確実に避妊できるわけではない
アフターピルは、望まない性行為や避妊失敗時などの緊急避妊薬ですが、必ずしも避妊できる薬ではありません。現在日本での第一選択薬であるレボノルゲストレルも、妊娠阻止率は95%にとどまります。
また、服用までの時間によってアフターピルの効果も大きく左右されることも知っておきましょう。レボノルゲストレルを24時間以内に服用した場合の妊娠阻止率は95%ですが、49時間後〜72時間以内であれば58%まで下がります。
「72時間以内に飲めば問題ない」と考えるのではなく、すぐに医療機関を受診して服用することが大切です。
性感染症の予防はできない
アフターピルは妊娠を防ぐための薬であり、性感染症を防ぐ効果はありません。性感染症が心配な場合は、別途検査を受ける必要があります。
コンドームの使用は、妊娠と性感染症の両方を予防できる唯一の方法です。日常的な避妊では、コンドームとほかの避妊法を併用することが大切です。
服用できない場合がある
以下に該当する方は、アフターピルの服用に注意が必要な場合があります。必ず医師に相談してください。
- すでに妊娠している方
- 重度の肝機能障害がある方
- アフターピルの成分にアレルギーがある方
- 授乳中の方
また、抗てんかん薬、抗HIV薬、セイヨウオトギリソウを含むサプリメントなど、一部の薬は、アフターピルの効果を弱める可能性があります。ほかの薬を服用している場合は、必ず医師に伝えてください。
入手するには処方箋が必要となる
アフターピルを入手するには、医師の診察を受け、処方箋を発行してもらう必要があります。現在では、薬局やドラックストアでは購入できません。
近くの婦人科・産婦人科や内科などのほか、オンライン診療でも処方してもらうことが可能です。できるだけ早く服用したほうがよいため、医療機関や薬局に事前に問い合わせておくとスムーズでしょう。
インターネットの通販サイトなどで購入すると、有効成分が含まれていなかったり、不純物が混入したりしている可能性があります。
国内で承認された医薬品であれば、重篤な健康被害が起きた場合に医療費などの給付が受けられる医薬品副作用被害救済制度の対象となりますが、未承認薬の場合は制度の対象外です。安全に服用するために、医療機関やオンライン診療を受診して処方してもらいましょう。
まとめ

アフターピルは、ほかの避妊方法ができなかった場合の緊急避妊薬です。現在日本では、レボノルゲストレルが第一選択薬として広く使用されており、性行為後72時間以内、できれば24時間以内に服用することが推奨されています。
吐き気や頭痛、胸の張りなどの副作用症状が起こることもありますが、24時間以内に治まることがほとんどです。
アフターピルは日常的な避妊方法にはならないため、定期的な避妊が必要な場合は低用量ピルやコンドームなど、より確実で体への負担が少ない避妊方法を検討してください。できるだけ早く服用することで避妊効果が高まるため、避妊の失敗に気づいたら迷わずすぐに医療機関を受診しましょう。
アフターピルの使用を検討されている方は、大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院は、女性患者さんが安心できる空間を提供することを意識してさまざまな診療にあたっています。人工妊娠中絶手術だけでなく、アフターピル、ピルの処方や、ブライダルチェック、不妊治療、性病・性感染症の検査・治療なども行っています。