こんにちは。大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」です。

予期せぬ妊娠が分かり、中絶を検討している方もいるでしょう。その際、手術方法や流れ、費用などについて不安を感じる方は多いです。
この記事では、妊娠初期に行われる人工中絶について詳しく解説します。方法、費用の目安、そして知っておきたいリスクもご紹介します。
妊娠初期の人工中絶はいつまでできる?

人工中絶が行える時期は、母体保護法によって厳密に定められています。中絶が認められるのは妊娠22週未満までで、それ以降は母体の生命に危険がある場合を除き、手術を行うことはできません。
中絶が可能な期間は、妊娠の週数によって初期と中期に分類され、手術方法や身体への影響が異なります。
妊娠初期とは、一般的に妊娠12週未満(11週6日まで)の時期を指します。この時期の中絶手術は短時間で終わり、母体への負担も軽いとされています。
なお、妊娠週数は最終月経の初日を妊娠0週0日として数えるため、実際に妊娠に気づくのは妊娠4〜5週頃になる方が多いです。
妊娠初期の中でも、特に妊娠6週から9週頃が安全に手術を行える時期とされています。この時期は子宮内容物が小さく、手術時間も短く済むため、母体への負担を抑えられるのです。
ただし、妊娠5週未満の非常に早い段階では、超音波検査で妊娠を確認できず、手術のタイミングを検討することもあります。
妊娠12週を過ぎると中期中絶に分類され、手術方法が大きく変わります。中期中絶では入院が必要となり、身体的・精神的な負担も増大します。
妊娠初期の中絶方法

妊娠初期における人工中絶には、主に3つの方法が存在します。どの方法を選択するかは、妊娠週数、母体の健康状態、医療機関の設備、そして本人の希望などを総合的に考慮して決定されます。担当医とよく相談し、ご自身にあった方法を選ぶことが大切です。
掻爬法
子宮口を開いた後、器具を用いて子宮内容物を掻き出す手術方法です。短時間で終わる手術ですが、子宮内膜を掻き取る操作が必要なため、術後に子宮内膜が薄くなったり、子宮壁に傷がついたりするリスクが指摘されています。
吸引法
専用の吸引器具を子宮内に挿入し、陰圧を利用して子宮内容物を吸い取る方法です。掻爬法と比較して子宮内膜への損傷が少なく、手術時間も短縮できることから、日本でも主流となりつつある方法です。
WHO(世界保健機関)も、より安全で推奨される方法として吸引法を位置づけています。
吸引法には、手動ポンプを使用する手動真空法と、設備投資が必要となるもののより確実に子宮内容物を除去できる電動真空吸引法の二種類があります。
薬による中絶
日本では、薬を服用して子宮の中の内容物を体外へ排出させる経口中絶薬が2023年に承認され、妊娠9週未満であれば使用できるようになりました。ただし、自己判断で行うものではなく、必ず医師の管理のもとで進める必要があります。
服用後は出血や下腹部の痛みが数日続くこともあるため、事前に十分な説明を受けておきましょう。
初期中絶手術の流れ

初期中絶手術を受けるまでには、いくつかの段階を経る必要があります。ここでは、実際の手術当日までの流れと、手術後のケアについて詳しく説明していきます。
受診と妊娠週数の確認
初期中絶手術を検討する際は、まず医療機関を受診し、妊娠しているかどうか、そして現在の妊娠週数を確認します。診察では超音波検査を行い、胎嚢の位置や大きさを確認しながら、子宮内妊娠であるかを判断します。
万が一、子宮外妊娠などの異常が見つかった場合は、中絶手術ではなく、状態に応じた別の治療が必要になります。あわせて、血液検査や尿検査などの術前検査を行い、手術を安全に受けられる体調かどうかを確認します。
法律上の条件と同意書の準備
人工妊娠中絶は母体保護法に基づいて行われる医療行為であり、実施にあたっては法律で定められた要件を満たす必要があります。具体的には、妊娠を継続することで身体的または経済的に母体の健康を著しく損なうおそれがある場合や、暴行や脅迫によって妊娠した場合などです。
医師はこれらの条件を確認したうえで手術の可否を判断し、通常は本人と配偶者、または事実上の配偶者の同意書が必要となります。ただし、配偶者が不明な場合や、暴力による妊娠など特別な事情がある場合には、本人の同意のみで手術が認められることもあります。
手術前の準備
手術前には絶飲絶食の時間が設けられており、当院では手術時間の8時間前から絶飲食をお願いしています。麻酔中の誤嚥を防ぐために欠かせない準備です。また、当日は化粧やマニキュアを落とし、コンタクトレンズも外しておく必要があります。
当院では薄化粧はお断りしておりませんが、手術中に顔色を確認するため、口紅や色付きのリップは控えていただいております。マニキュアも、酸素飽和度を計測するために落としていただくようお願いしています。
手術当日の流れ
手術は静脈麻酔または全身麻酔のもとで行われ、意識がはっきりとない状態で処置が進むため痛みを感じることはほとんどありません。吸引法の場合は5〜10分ほど、掻爬法でも10〜15分ほどで終わることが多く、麻酔から目が覚める時間を含めても、手術室にいるのは30分〜1時間程度です。
手術後の休息と帰宅
手術後は回復室で1〜2時間ほど休み、出血の状態や腹痛の有無、血圧・脈拍などを確認します。問題がなければそのまま帰宅できますが、麻酔の影響が残ることがあるため、当日の車の運転は避けましょう。
可能であれば、付き添いの方と一緒に帰宅すると安心です。基本的には日帰りですが、体調によっては一泊入院となる場合もあります。
術後の薬と体調管理
術後は抗生剤や子宮収縮剤などの薬が処方されます。これらは感染を防ぎ、子宮の回復を促すために重要な薬なので、指示通りに服用することが大切です。
また、数日間は少量の出血が続くことがありますが、多くの場合は正常な経過です。ただし、出血が急に増えたり、強い腹痛や発熱がみられたりする場合は、早めに医療機関へ連絡してください。
術後の再診と避妊相談
術後の経過を確認するため、1〜2週間後に再度診察を受けるのが一般的です。この診察では、子宮の回復状況や、感染などの合併症がないかを確認します。
初期中絶手術にかかる費用

人工中絶は健康保険が適用されない自由診療となるため、費用は医療機関ごとに差があります。妊娠初期の人工中絶手術の費用は、一般的に10〜20万円程度が目安です。
この金額には、手術そのものの費用に加えて、麻酔代や各種検査費用、使用する薬剤の費用などが含まれることが多いです。
なお、妊娠週数が進むにつれて処置の負担が大きくなるため、費用も高くなる傾向があります。安心して手術を受けるためにも、事前にかかる費用の総額を確認しておくとよいでしょう。
また、夜間の対応や緊急での手術、通常とは異なる麻酔方法を希望する場合などには、別途追加費用が発生することがあります。予約時や診察の際に、オプション費用の有無についても確認しておくようにしましょう。
妊娠初期の中絶のリスク

妊娠初期の人工中絶手術は安全とされていますが、注意すべきリスクも存在します。身体的な影響だけでなく、精神面の負担が生じることもあるでしょう。
手術に伴う身体的なリスク
まず考えられるのが出血です。手術中や手術後に予想以上の出血が起こることがあり、まれに輸血が必要となるケースもあります。また、手術器具が子宮の壁を突き抜ける子宮穿孔と呼ばれるトラブルが起こる可能性も完全には否定できません。
術後の感染症
手術後には、子宮内膜炎や骨盤内感染症などの感染症が起こることがあります。
予防のために抗生剤が処方されますが、術後の衛生管理も重要です。もし発熱や強い腹痛、悪臭を伴うおりものなどの症状が見られる場合は、感染の可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。
子宮内容物の遺残によるトラブル
手術で子宮内容物が完全に取り除けなかった場合、出血が続いたり感染の原因となったりすることがあり、追加の処置が必要になるかもしれません。また、子宮内膜が薄くなる、子宮頸管に傷がつくなどの変化が起こると、不妊や流産のリスクがわずかに高まる可能性が指摘されています。
精神的な負担
中絶手術は、身体だけでなく心にも影響を与えることがあります。
手術後に、罪悪感や喪失感、悲しみなど、さまざまな感情が湧いてくることは珍しくありません。こうした気持ちは多くの方が経験する自然な反応です。
ただし、一人で抱え込むと、精神的な負担が大きくなることもあります。必要に応じて、医療機関や相談窓口を利用し、周囲のサポートを受けることも大切です。
まとめ

妊娠初期の人工中絶は、妊娠12週未満の時期に行われ、主に吸引法や掻爬法といった手術による方法が選択されます。手術の流れや費用、リスクについて事前に理解しておくことが重要でしょう。
大切なのは、一人で抱え込まず、信頼できる医療機関で丁寧な説明を受けながら判断することです。この記事を参考に、ご自身にとって納得できる選択ができるよう、早めに医療機関へ相談してください。
初期の人工中絶手術を検討されている方は、大阪市中央区心斎橋筋、Osaka Metro「なんば駅」「心斎橋駅」より徒歩3分にある婦人科クリニック「TAKA LADIES CLINIC」にお気軽にご相談ください。
当院は、女性患者さんが安心できる空間を提供することを意識してさまざまな診療にあたっています。人工妊娠中絶手術だけでなく、アフターピル、ピルの処方や、ブライダルチェック、不妊治療、性病・性感染症の検査・治療なども行っています。